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この世界、絶対アダルトも普及しまくりだろう
投稿者: 大木

 

この世界、絶対アダルトも普及しまくりだろうなあ……つちせ八十八『クソゲー・オンライン(仮)「運営は全員逃げたけどなんの問題もないわ!」』

 

 これは10年後くらいにありえそうな未来ではありませんか!

VR技術に熱い注目が集まる昨今、つちせ八十八『クソゲー・オンライン(仮) 「運営は全員逃げたけどなんの問題もないわ!」』(KADOKAWA/メディアファクトリー)は、一種の予言的な作品です。

物語は、近未来。いよいよVR技術が普及している世界が舞台です。そんなVRの普及によって、ついに登場したのが史上初のVRMMO『ソード&マジック・オンライン』。なんだか、いろんなパクリっぽい名前が不安を感じさせますが、まさにその通り! 史上初のVRMMOは、とんでもないクソゲーだったのです。

物語は、この世界にログインした少年・ササラキが、ゲームマスターの少女・アリスと出会い、このクソゲーをなんとか立て直すために運営側に参加することで始まる物語です。

描かれていくのはVRMMOの中での奮闘ですが、読者を楽しませるのは主人公たちの努力よりも、ゲームのクソゲーっぷりやVRの普及した世界設定です。

このゲーム、史上初を看板にしているくせに、ロクにデバッグも行われていないひどい運営だったのです。処理落ちなんてのは当たり前。敵のファイアーボールが、半径300メートルが吹き飛ぶ酷い設定になっている。アイテムが捨てられない。家を買ったのにドアを開けることができない等々。とにかく不具合しかないクソゲーになっているのです。

何より悲惨なのは、ゲームがほぼ未完成であるという事実。当初の予定では、全255層のフロア攻略型だったのですが、第2層以降は未完成。ゆえにサービス開始以来、プレイヤーはずっと第1層から先に進むことができずにウロウロとさせられているのです。

それもこれも、アリスを除いて開発者の全員が逃げてしまったからです。

そればかりではありません。社長は心労のあまり入院。サーバー代を払ったら財布の残りは30円だというのです。

いやいや、あと10年か20年後、VRが普及したら絶対に、こんな不祥事をやらかすゲームが登場してネットで話題になるのが目に見えるようではありませんか。

さて、本題であるゲームの建て直しよりも、気になることがあります。それはVR技術によって、いろんなことができるんじゃないかという妄想。だって、VRで求めることといったら、まずバーチャルセックスじゃないですか!

それを見越してか、作者はぐうの音もでない設定を盛り込んでいます。このゲーム内ではスカートをめくるとか、ハレンチな行為をすれば即座にプレイヤーは死亡扱いに。それを3回行うと垢BANされるようになっているのです。

しかも、それはゲームの仕様ではなく法律で決まっている様子。VRの普及に伴って、国会で<青少年健全ログイン時間>や<青少年健全コード>などが、すでに制定されているというのです。

なるほど、法律の整備が進んでいるということは、18禁などさまざまなジャンルが発展したり、社会問題も発生したりしているということでしょうか。なんか作品本編よりも、世界観が気になってしょうがありませんね。


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