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AV会社7社が米本社のFC2提訴
投稿者: 多田

 特定非営利活動法人・知的財産振興会に加盟する日本国内の映像制作メーカー7社が、アメリカに本社を置く動画投稿サイト「FC2動画アダルト」に対し、ビデオ作品を無断に公開されたとして、損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。

「FC2動画」は、アメリカに本社ならびにサーバーを置いて営業をするユーザー投稿型の動画サイトで、主に日本のユーザー向けにサービスを提供。テレビ番組や映画などが、著作権を侵害した形でアップされることも多い。そして、18歳以上のユーザーを対象とした「FC2動画アダルト」でも日本市場で流通しているアダルトビデオが違法な形でアップされているほか、いわゆる“無修正”の動画も多数公開されている。また、FC2動画の無料会員は、1日の再生数が限られているだけでなく、配信速度も制限されているなど、デメリットが大きく、有料会員にならないと快適に視聴できないようになっている。

今回FC2を訴えたのは、アダルトビデオメーカー7社。各社が制作したビデオ作品35本が無断で公開されたことについて、配信の停止、動画の削除、および損害賠償約6500万円などを求めている。知的財産振興会のサイトでは、「当協会は、数多ある投稿型動画配信サイトにおける著作権を無視した無法状態に一石を投じるべく、原告7社と共に本問題に取組んでまいります」と断固戦う姿勢を見せている。

これまでは、海外に本社を構える企業に対して、日本国内で訴訟を起こすことはできなかったが、昨年の民事訴訟法改正で日本向けにサービスを行っている場合は、国内で裁判を起こすことができるようになった。まさに今回の映像メーカーによる訴訟は、この法改正を受けてのものということになる。

今回の訴訟は、ネットユーザーからも注目を浴びており、2ちゃんねる「【社会】 映像制作会社など7社、動画サイト『FC2』を提訴…民事訴訟法改正受け、6500万円の賠償請求」というスレッドでは、

「FC2はアカン
無法地帯」
「タチ悪いもん
ユーザーが上げた映画やドラマが、ちょっとした作品は有料会員向けとか
いや、そこまで他人のふんどしで商売しちゃまずいでしょw」

などと、違法性を問題視していたというネットユーザーが多い。しかし、

「ああ、やっと訴えられたの?
見逃したテレビ番組とかよく見てたんだけど、まぁ当然こうなるよねw」
「日本のドラマもうpされてるから見逃した時に重宝できるんだがw」

と、著作権を侵害していると分かっていながらも、利用しているというユーザーが相当数存在しているということも浮き彫りとなっている。

ユーザーからの需要があることは間違いないのかもしれないが、だからといって許されるわけではない違法動画。海外に本社を置くFC2への裁判は、今後、動画サイトの在り方を大きく左右することになりそうだ


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