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中高年が嘆く日本の最新AV事情
投稿者: enoki

 華字紙・日本新華僑報(電子版)は「日本のAVはなぜ時代の『魂』を失ってしまったのか?」と題した記事で、日本の中高年が最近のアダルトビデオに失望していると指摘した。

こっそりと成人映画を見に行ったり、妻の留守中にアダルトビデオ鑑賞にふけったりした経験、日本の中高年男性のほとんどがあるのではないだろうか?インターネットの普及に伴い、もっと手軽に「至福の時間」が味わえるようになったはずなのだが、彼らは「良い作品がなくなった」と口をそろえる。

60歳の松永さん(仮名)は、AV歴40年のベテランだ。ここ数年の作品について、「これが本当に日本のAVなのか?何のストーリー性も情緒もない。出演者は動物と同じ。人類の性愛の基本は感情だ。『昭和三部作』は文芸作品のようだった。成人映画は『魂』と『欲』が結合して初めて観客に最大の満足を与えるものだ」と苦言を呈す。

SM愛好者の沢木さん(55、仮名)は「団鬼六の作品のように、登場人物の心理を細かく描写する作品が減っている。SM作品は1つ1つの表情や臨場感が観客を興奮させ、満足させるものだが、最近は目新しい道具や難度の高い技ばかりが重視されているようだ。まるで別世界のようで感情移入ができず、つまらない」と話す。

AV作品の現状について、著名なAV監督、藤田氏はこう語る。「情緒を大事にする作品がどんどん減っている。昭和の時代のような作品はもう作られないだろう。あの頃は物質的には豊かではなかったが、性に対する情熱であふれていた。質素な和服に身を包みながら、ノーパンという女性も多かった。ふとした拍子にちらりと見える乳房や艶やかな黒髪など、色気たっぷりの姿に妄想がかきたてられたものだ」。

藤田氏は当時の面影を求め、農村で半年ほど過ごしたことがある。そこで様々な年代の夫婦を観察したところ、女性の多くが夕方と早朝の表情が全く違うことに気付いた。村民たちは「それは性生活に満足している証拠だ」と、様々な男女の営みについて赤裸々に語ってくれたのだとか。藤田氏は多くのヒントを持ち帰り、後に大ヒット作を生み出した。

「昭和の時代の成人映画は身近な出来事を題材に、登場人物の心理描写にも気を配った。そのため、心に残る作品が多い。今のAV作品は2~3人の撮影チームが、金儲けだけが目的の素人を起用して時間をかけずに作っている。魂が込められていない作品が観客の心をとらえるはずがない」と藤田氏。日本のAVが魂を失ってしまった原因は、この言葉がすべてを物語っているようだ。


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